T-POP(タイポップス)愛好家ならLa Ong Fong(ラ オーン フォン:ละอองฟอง)のことを知らない人はいないでしょう。
渋谷系というかスウェーディッシュポップというか、ノスタルジー満載のタイのポップユニットです。
音楽的には日本が90年台にやり尽くした感のある音楽で、いま日本でこのような音楽を探そうとしても見つからない気がします。その意味では、アラフォーあたりに響くユニットかもしれません。
今回、どういった経緯かは定かではありませんが、日本語版の楽曲のミュージックビデオを長崎で撮影したようで、YouTubeにそのMVがアップされています。
La Ong Fong – แอบชอบ : いますぐ あいたい (JP Version)
↓コチラはオリジナルのタイ語バージョン。
La Ong Fong ละอองฟอง – แอบชอบ Secret Admiring (Official MV)
アルバムも持っていて、個人的に見てみたいユニットだったのですが、なぜだかものすごく相性が悪く、あれだけタイに行ってるのにその間にライブをやっていたことが一度もありませんでした(泣)
ところで、楽曲を聞いてみてどんな印象を受けますか?
欧米人はJ-POPのことを甘いという例えで表現しますが、個人的にはこの曲に限らずタイの楽曲はベタ甘なものが多いと思っています。
ものすごく耳障りが良くて覚えやすい反面、どれも似たり寄ったりな印象です。この曲も、メロディーライン自体はまさにそうで、ものすごく甘いです。
もっとも、ここ数年は実験的なバンドなども多数出てきています。けれど、根本的に何にでも砂糖を入れるタイの国民性はそう変わるものではありません。そのためか、総じて甘ったるい音楽が主流です。
話をこの曲の日本語バージョンに戻しましょう。歌詞で一箇所気になったところがあります。それは、女性の一人称代名詞に『わたし』ではなく『あたし』を使用していることです。
歌唱についてはタイ人の特性で『つ』や『の』、二重母音風になってしまうところや日本語歌唱としての濁音の不正確さはあります。
このあたりは愛嬌として許されるので、まったくもって問題ありませんが、逆に、『どうして「わたし」じゃなくて「あたし」なの?』と、思ってしまいました。
あまりJ-POPを聞かないので定かではありませんが、『あたし』を採用している楽曲はそう多くないようです。
なんとなく、甘さに甘さを重ねたようで、個人的にはきゅっと引き締めるために『わたし』にして欲しかったなと思います。『あたし』だと、『女子なのよ~!』って感じです。ひょっとすると訳者がaiko好きとか?
それは置いといて、甘いメロディーが好きな人には、La Ong Fong は凄くオススメです。初夏のBGMにもぴったりですよ。殆ど意味がわからないので、仕事中にもじゃまになりません(笑)
プロブロガーじゃないフルタイムブロガー(Full-time Blogger) Saksak
コメント
94年のデビューアルバムをたまたまタイで購入し、ああこのバンドはなんと読むのだろう好きだ…でも調べようがないなあ…と思っていたのですが、ふと思い立ち「タイ 渋谷系」で検索しこのページに辿り着きました。まだ活躍しているのですね。しかも日本語歌ってる…すごく嬉しいです、ありがとうございました