クリエイターはパラダイムシフトを認めてこそ次の一歩に踏み出せる。少しは勉強しようよ、マネタイズを!

個人的な愛読ブログ、タクスズキさんのブログ『らふらく^^に以下のエントリーがありました。

【追記】「ネットなら無料で見れるから買わなくていいや」なんて発想は今すぐやめろ

思うところがあってピックアップしてみました。

paid vs free

『コンテンツに対価を払うべき『コピーによる著作の侵害はやめろ』という首長についてはは大賛成です。

ボクのメインブログもものすごくコピーされていて、コピーキャットのブログを全滅させてやる!と、常々思っているし。

けれど、パラダイムシフトには抗えないのは事実です。また、ところどころミスリードが見受けられたので、そのあたりも指摘しつつ、クリエイターの今後を考察していきます。

 

コンテンツは限りなく無料に近づくか、定額制オンデマンドに置き換わる

ボクの個人的な見解は、デジタルに置き換わるあらゆるモノは限りなく無料の方向にシフトするか、オンデマンド定額制の中に組み込まれるというものです。

紙で行われていたコトやモノ、モノに封じ込めていたデジタルコンテンツなどは、全て所有するのではなく、クラウドにアクセスする時代がそのうち訪れるでしょう。

身近なところでは、書籍、映像、音声です。もちろん数%の一部の例外はあるのでしょうが、この3つは定額制でどこからでもアクセスできるようにしたほうが、国民の利便性ははるかに増します。

例えば、先日サッカーワールドカップのとある試合の放映権をテレ東が持っているというとんでもない状況がありました。

『地方で放送してないテレ東になんで?』と思いましたが、オンデマンドならこんな弊害もありません。

また、、他のテレビやラジオにしても、地方局にお目当てのタレントが出演していても、オンデマンドなら視聴は可能なわけですよ。

こんな便利なシステムは現在の技術で難なく構築できるのに、旧態依然としたコンテンツホルダーが二の足を踏んでいるからできないのであって、だからこそ違法アップロードされるという側面があります。

腹をくくってコンテンツホルダーたちがシステムを構築すれば、いくらでもお金を払いますって。あらゆるテレビ・ラジオ・新聞・雑誌・書籍・マンガの新作や過去のアーカイブが見放題なら、月額2万円払ってもいいなと思います。

おそらくそうしたほうが、既存の収益(利益)を上回りますよ。

 

このような近未来が前提となった場合、コンテンツの販売額は相当低下します。パッケージングする必要がないのでそれに関わるプラスチックや紙・運送コストは必要なく、人件費も大幅に削減されます。

もちろんそれらの周辺産業も壊滅状態となります。モノを制作していた会社や物販を行っていた店舗も不必要ですから。けれどそれらは近過去を支えていた集団であって、近未来には不必要なのです。

逆説的に言えば、現状ではコンシューマーは無駄な費用を払わされているのです。おそらくは6~7割は無駄です。

 

タクスズキさんのミスリード

ブログを読んでいて気になった箇所が2点ありました。

1点目 Youtubeでnの広告収入

『(違法に勝手に)販売されているコンテンツをYouTubeにアップし、そのアップした動画で広告収入を得ようとしている』

Youtubeで広告収入を得る場合には個人情報を登録しなければなりませんよね?このあたりは親会社のGoogleが提供するAdsenseとほぼ同じルールです。

著作権侵害を行ったアカウントは停止されることとなり復活することはありません。個人が特定されているため、同一人物は永遠にYoutubeからの収入は断たれてしまいます。

そのため、広告収入を得る設定にしていて、なおかつ、違法コンテンツをアップロードしている人はものすごく少ないと思われます。

もし見つけた場合には、再生回数の下に表示されている旗印をクリックして通報すると、Google神が雷を浴びせるので、ぜひ皆さんそうしてください。

結局のところ、違法コンテンツをアップしているアカウントの多くは広告収入と紐付けしていないものです。

 

2点目 スガシカオ氏についての言及

スガシカオ氏は、『正規のダウンロードでは実入りが少ないので、実入りの大きいCDを買ってね!』と言っているのであって、違法ダウンロードしている人がいるから収益が落ちていると言っているわけではありません。

だから、当該記事にはスガシカオ氏についての言及は必要ありません。コレがあると話がややこしくなって錯誤が起きてしまいます。

余談ですが、彼のこのつぶやきについての考察は、以前別のエントリーで公開済みです。

スガシカオのCDを買って貰うとかなり制作費が補えるという叫びが残念だと思った話

 

需要と供給の思惑の不一致は仕方ない

ソフト会社を始め音楽だとJASRACあたりが、取らぬ狸の皮算用で、コピーされた物が実際に売れたと仮定した売上金額を算定して公表することがありますよね?アレってどう思いますか?

私見では9割以上は、まさに取らぬ狸の皮算用だと思っています。完全にコピーが禁止され違法アップロードが根絶した場合には、『それなら別にそんなコンテンツはいらない』という人がほとんどなはずです。

すでに、コンシューマーは根本的にお金を使わなくなっているのですよ。コンテンツが大金を巻き上げる時代は終焉したのです。近過去は古き良きバブリーな時代だったのです。

または、コンシューマー側がどうしても欲しいコンテンツを絞り込むことに長けたと言っても良いでしょう。現に空前の大ヒットを記録する映画なんて未だに生まれているのですから。

要するに、超ハイグレードなものしか、大金を稼ぐマネタイズができない時代になっているのです。

けれど、小金を稼ぐ方法はいくらでも用意されています。原題のコンテンツホルダーがジリ貧なのは、その手法に気づいてないか、やり方がわからないからです。

その点も、上述しているスガシカオ氏関連のエントリーで記述していますが、コンテンツ製作者というものは総じてマネタイズに疎いのです。

 

また、手間ひまかけてお金をかけたコンテンツでマネタイズできないと嘆くクリエイターが多くいますが、それは、コンシューマーの需要と一致してないからです。

お金が掛かっているのか掛かっていないのかがよくわからないコンシューマーに対して、お金をかけたから高いお金を払ってくれと言うのも無理な話です。

肖像画家の仕事がカメラに奪われたのと同じです。いくらあくせく筆を進めても、シャッターひと押しで出来た写真のほうが好きだと言われたらそれまでなのです。クリエイターの都合なんて知ったことではありません。

特にデザインなんて、日本で10万円の案件のようなものがあるとすれば、東南アジアにオーダーすると同レベルのものが1万円でできます。

 

まとめ

クリエイターがパラダイムシフトに抗うならば待っているのは死です。需要のないコトやモノにいくら注力しても意味はありません。もし旧態依然としたものを作成したいのなら、新しいマネタイズを構築するか、パトロンを探すべきでしょう。

音楽なんて、独立して大金を稼げた時代より、パトロンの庇護のもとに作っていた時代のほうがはるかに長いのですよ。絵画にしてもそうですよね?

その一時の価値基準が永遠のものであるかのように錯覚して、それを前提として昔を懐かしむのはナンセンスです。

何とか生きていける年収4・500万円あたりを目指してうまくパラダイムシフトの波に乗るのが得策でしょう。

日本はコンテンツ産業にスピード感がありません。未来予測をしてマネタイズのシステムを早期に構築しないと、どこかの段階で一気に瓦解するでしょう。早期では生ぬるいかもしれません。来週中には構築するぐらいでないと、無料の波に飲み込まれるだけです。

 

30年後の子どもたちはきっと言ってます。

『30年前って、CDやDVDというものがあって、それを買って音楽を聞いたり映像を見てたんだってね。今なら脳内チップにデータを転送するだけなのにね!』って。

30年後だと早過ぎるかな?

けれど、そんな時代にも対応して変化をしていかないと、生き残れないのが世の常です。

ダーウィンさんも言ってますよ。『最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるでもない。唯一生き残るのは、変化できる者である』って。

 

プロブロガーじゃないフルタイムブロガー(Full-time Blogger) Saksak